患者の気持ち

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ギフテッド(2E)」※診断名ではないが、特定の特徴をもったグループ

私たちは、発達障害とは認知の偏りであり、才能の偏りであると最初から考えてきました。(発達障害をもっと知る本、天才と発達障害)天才は偏りのある人でなければなり得ないと考えています。私たちのクリニックは、高い知能を持ちながら、学校に適応できない就学前から小学校低学年の子供達を診察してきました。他のクリニックでは、「知的に高くてよかったですね。頑張ってください。」といわれていた子どもたちですが、知的に高くても不適応を起こしている子ども達と付きあううちに共通点があることに気づいてきました。衝動的で、時には暴力的、思い通りにならないと大声で叫んでしまう、忘れものをしたり、なくしたりと日常生活上では多くの障害があります。学校の勉強はあまりにも簡単すぎてつまらない、運動は不得意なことが多く、自分中心の発想をして他の人の気持ちや立場を考えることできないことから、友達はできないことが多いようです。これでは不適応になってしまいます。このような子供達と話をしていると彼らの純粋さと興味のあることに対する情熱には感心させられます。彼らとしっかり向き合っていくうちに、次第に落ち着いて自信を回復していきました。時にはADHDの治療が必要なことがありました。同じような子供達を集めて一緒に遊ばせたこともありました。子どもっぽく遊ぶ彼らを見ているうちにほのぼのとした気持ちになりました。そのうちに小学校高学年の子供達にも同じような子供達がいるのですが、なぜか何となく寂しそうで自信をなくしてきていることに気づき、中学校、高等学校になると学校に不適応になり不登校に、社会に不適応になり、引きこもりになっていくことに気づきました。このようになっている子供達が小学校低学年の元気のギフテッドとしてみている子供達と同じだということに気づくようになりました。こうして私たちのクリニックでは、ギフテッドでありながら発達障害の要素を持つ子供達に対する試みが始まりました。2重の例外を持つ子供達(2E)がこれからの我が国の発展に寄与できるように育てていけたらと思いながら日々臨床をしています。
私たちのクリニックでは、すべての専門家が今まで述べてきた子供達のために、毎日新しい発見をしながら次の子供達のために役立つ方法を模索しています。きっと10年後には今とは違った方法で治療を、療育を行っていると思います。少しずつ違った不揃いのどんぐりがすばらしいオークの森を作るようになるまでは。

どんぐり発達クリニックのギフテッド(2E)の子供達における対応

現在、ギフテッドとは、ギフテッドと2Eと2つに分かれていると捉えられています。

①ギフテッド=知的に非常に高く(IQ130以上)日常生活に支障のない人
2E(twice-exceptional(二重に特別な))
=知的に非常に高い(IQ130以上)+発達障害(ASD・ADHD・学習障害)のある人

当院では、2Eにあたるお子さんの診察を行っております。

どんぐり発達クリニックの患者であり、2Eの診断を受けた子供達を対象の事業

2Eの診断を受けた子供達の理解を広げるために

2019年5月に、経済産業省での第9回「未来の教室」とEdTech研究会※1において「2Eの児童・生徒への支援について:社会からの支援が得られていない子供たち」として紹介してきました。※2
※1 経済産業省「未来の教室」https://www.learning-innovation.go.jp/
※2 発表資料 https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/mirai_kyoshitsu/pdf/009_03_02.pdf